ゴムブログ

シリコーンゴムの試作

　本日はシリコーンゴムパッキン部品の試作をしました。
　ゴムを加硫し実際に形にしてみて、図面ではわからなかった部分の問題点が明らかになることがあります。
　RikenTechnology(Thailand)では200角-1ヶ取の小さな金型で安価に試作をすることができます。図面が上がりましたら、ぜひ一度お試し下さい。

コアー部分

ゴムのプレス金型は消耗品です。
プレスすればするほどさまざまな影響が出てきます。
摩耗・サビ・型ずれなど、サイズや材質・形状ごとにパターンがいくつもあります。

中板部分

RikenTechnology(Thailand)では、お預かりしている金型を定期的に確認しメンテナンスしています。
一つの製品を長く・安定的に供給するために、細心の注意を払いながら加工しています。

最新型画像測定機

お客様の要望で画像測定機による寸法検査を行っております。
工業用、食品用、医療用、精密部品用と用途は様々で、それぞれの製品で寸法の公差・検査基準があります。弊社では最新の画像投影機により100分台までの測定に対応しております。

QCミーティング

週に１度のQCミーティングです。
各現場の問題点を報告しあい抽出し、対策を検討します。

QCミーティング2

現場の声は各工程の要領・品質・モチベーション等様々な要素に関わってきます。
タイ人ローカルスタッフも積極的に意見を出してもらえるような環境づくりを考える必要があります。

月例棚卸

月例棚卸の様子です。
タイは日本と比べ、在庫管理に厳しい基準を求められます。
会計監査員（オディター）の指導、税務署への提出書類等、膨大かつ正確な資料を準備する必要があります。
しかし、周辺工場で棚卸が成功しているところは少なく、聞き取りでは90％以上の工場は何らかの問題を抱えています。

計数治具

弊社でもシリコンゴム、工業用ゴムの在庫（完成品、未完成品、材料コンパウンド）が多く存在し、様々な工夫をし棚卸を行っています。
写真のような治具を製作し、100ヶを正確に測ります。主に自動車部品工場で行われている方法を取り入れ、実施しています。

RikenTechnology(Thailand)ではシリコンゴム部品のクリーンルーム内成形を行っています。
クリーン度を10k以下にキープし、品質を第一に考え日々製作しております。
タイ国内でシリコンゴム部品をお探しの方、または製品の現地調達化をお考えの方はぜひお問合せ下さい。

飲料用水を使用します

シリコンゴム製品の臭気は様々な分野で問題になることがあります。
シリコンゴムコンパウンド自体は無臭ですが、加硫剤の残滓等様々な要因により起こる可能性があります。

今回はタイの浄水を使って煮沸実験をします。

熱湯で煮沸します

100℃で一定時間煮沸します。
引張・伸び・硬度変化・臭気変化など様々な観点からデータを取り、考察をします。
ゴム業界ではこのように各メーカーがノウハウを社内に保持しております。

シリコンゴムOリング

シリコンゴムのOリングを試作しました。
Oリングは一見簡単に見えて非常に奥が深く、金型の設計段階から多くの項目の設定が必要です。
例）線径の公差、バリの厚み、圧力のキープ等

一般的なOリングはNBRで製作されますが、用途・使用条件によってはシリコンゴム、EPDM、SBRも使用されます。

金型取付完了

前回の続き、シリコンゴム試作です。

金型の取付が完了すると金型の温度、材料の仕込み重量、材料の伸び（流動）など形状に応じて様々な工夫をする必要があります。
このあたりのノウハウが、私たちRikenTechnologyの保持している技術と言えます。

材料のセッティング

ちょうどストックに用途に適合したシリコンゴムコンパウンドがありました。

今回はこれで成型します。（KE-941U、KE-951-U）

無事製品が完成！

何度も何度も条件を変えてトライし、金型温度、加硫時間、仕込み重量、仕込み形状など各種設定が出来上がりました。

今回シリコンゴム試作をご依頼いただいたお客様には、いいお返事ができそうです。
タイのクリーンルームでシリコンゴムを試作成型されたい方は、ぜひRikenTechnology(Thailand)までご連絡下さい！