医療用・食品用シリコーンゴムのメーカー【RikenTechnology(Thailand)】

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医療用ゴム製品および工業用ゴム製品の成型工場【RikenTechnology(Thailand)】

CRの基礎知識+

 CRはクロロプレンゴム (Chloroprene Rubber) の略であり、耐熱性、耐候性、耐寒性、耐油性、加工性、塩素ガスに対する耐性など、多様な特性を持っています。

  1. 耐熱性:一般的には-30℃〜+120℃程度までの温度範囲で使用されますが、特殊な処理を施すことで、150℃以上の高温でも使用可能です。
  2. 耐候性:耐候性に優れ、紫外線や酸化による劣化が少なく、屋外での使用にも適しています。
  3. 耐寒性:耐寒性にも優れ、-40℃以下でも使用可能です。
  4. 耐油性:耐油性が高く、機械油や軽油、ガソリン、アルコールなどに対しても劣化が少なく、油圧機器や石油化学プラントの配管などに使用されます。
  5. 加工性:加工性が良く、射出成型や圧縮成型など、様々な方法で成型することができます。
  6. 塩素ガスの発生:高温で圧縮成型されたCRゴムに含まれる加硫剤によって塩素ガスが発生することがあります。この塩素ガスが金型の表面に触れると、腐食を引き起こす可能性があります。
  7. 価格:一般的に、ゴムの中では比較的高価な部類に入ります。

以上がCRゴムの主な特性です。各特性の性能は素材のグレードや添加剤の種類によって異なります。

成型メーカーの目のつけどころ

  1. 耐熱性:120度程度の耐熱性は備えています。試験でも100度前後で行われることが多いようです。

  2. 耐候性:「耐候性に優れている」とは一般に言われますが、それでも一日中紫外線にさらされ、風雨に当たり続ける場合は劣化します。そのためRIKENタイでは耐候性を強化したうえで、オゾン老化試験機で5年後の予想される状態を確認し、それにより劣化具合を予測しています。

  3. 耐寒性:理論的には耐寒性に優れているようですが、メーカーや配合にもよりますが-40℃以下は亀裂が入る可能性も十分にあります。ロシアやカナダ等の寒冷地では硬化する場合も。低温脆化試験、低温曲げ試験、TR試験等で耐寒性を確認してから使用するのが良いでしょう。

  4. 耐油性:Mr.耐油性のNBRよりは劣りますが、様々な油や薬品に対して合格点を出してくれます。

  5. 加工性:確かに加工性は良いのですが、SBRに比べれば流動・接合に若干難があります。

  6. 塩素ガスの発生:ここが一番の問題です。塩素ガスが金型の鋼材を腐食させ、キャビティやコアが錆びます。錆びた金型で成型すると初めは模様として転写されるだけですが、それが続くと寸法や形状にも影響します。何より清潔感・衛生面の面から見ても錆びさせてはいけません。
    硬質クロムメッキで表面を厚めに覆い、金型を腐食から守る必要があります。

  7. 価格:グレードや配合にもよりますが、高いです。耐寒性を強化したものはシリコーンゴムを超えているものもあります。さらに、上記6の事情から金型費が高価になります。


 余談ではありますが、CRのはRIKENタイのメイン材料の一つです。
 建設機械向けの防振ゴムに使用されています。耐候性、耐油性、耐熱性を兼ね備えたCRは建設現場の過酷な環境にも耐えられます。

CRの製品をお求めでしたら、経験豊富な弊社にお問合せください。

CRのざっくりまとめ

・様々な良特性を持った優等生
・価格が高い
・塩素ガスで金型が腐食

以上、CRの基礎知識でした。
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