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シリコーンゴム試作状況

シリコーンゴム試作状況

投稿日時: 2020/06/16 19:44

 タイでは新規感染者0人が続いており、新型コロナウィルスの猛威も収束しつつあります。6/15からは外出自粛命令や飲食店等の制限もさらに緩和され、日常を取り戻しつつあります。

 一方日本⇔タイ間の往復はさまざまな制限があり、事実上制限されたままです。行き来できる日が来るといいのですが。


 年明けからは毎週のように何かの試作を行っています。最近は試作のお問合せお見積り依頼がさらに増えてきており、お客様のご期待に応えられるよう身が引き締まります。

 今回は人気のシリコーンゴム試作について、ミキシング(練り)の部分をご紹介したいと思います。


 今回はモメンティブ社の高引裂材シリコーンゴム【TSE260-5U】に架橋剤をブレンドしたいと思います。
 色はつけませんので、完成はポリマーの元の色の乳白色半透明です。

試作用ですので、1kgだけ。
架橋剤はメーカー推奨配合の0.5%を添加します。

 このようにブロック状のポリマーをロール機に投入し、シート状にならしていきます。
 ポリマーはボソボソしており、はじめのうちはバラバラと受け皿に落ちてきますが、徐々に熱と圧力を加えることによりシート状になってきます。

 架橋剤を添加します。うまく分散するよう、ヘラで複数箇所に塗り付けるようにします。

 このまま約6分、ミキシングを行います。
(この工程で各社の様々なノウハウがあります。)

 スピードは通常7.0程度に設定、練りのスピードと安全性を兼ね備えた速さです。
 他社で15.0-20.0で練っているのを見たことがありますが、ヒヤヒヤして心臓が縮みます。

 シート状にする際に、規定の厚みに調整します。
 今回は9mmの厚みです。

 専用のステンレストレーを用意します。

 最終の厚み調整を行い、

 シート状にしてタグを貼付します。

 ここから裁断工程に送られますが、また次回。


 ここからが一番大事なポイントです!
まずはミキシングロールを分解します。直接材料に触れるところは、毎回分解します。

 MEK(メチルエチルケトン)で全体を拭きます。
 クリーンルーム内シリコーンゴムを扱う珍しい工場として、この工程は象徴でもあり存在意義そのものと言っても過言ではありません。

 弊社ではクリーンルーム内でシリコーンゴムのみのミキシングを行っており、それにより異物の混入を最大限防いでおります。

 確かに毎回の分解は大変ですが、練りの外注との品質の違い、お客様からの信頼を思うと、ここは欠かせないポイントです。


 いかがでしたか?
ゴムの試作をしてみたいけど、実際にどんなところで製品が作られているのか心配だ…」
 というお客様に、当記事は一つの判断材料となるかと思います。
 営業は苦手でコツコツと真面目に工場でものづくりをしておりますので、試作・量産をご検討の際にはお問合せください。

このページを書いた人

RIKENTECHNOLOGY(THAILAND)CO.,LTD.
General Manager Mr. Sawase

まいにちラットプルダウン
ご連絡先:092-250-0166 (タイ国内から)

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